ビジョンの無い転職はリスクの塊

近年、転職する人が年々増えている。年間の転職者は数百万人にのぼり、これまでに無い規模になってきている。
その理由には、スキルを正しく評価してもらうなど現状をよりプラスの方向にもって行く目的のものと、人間関係のストレスなどマイナスの状況を脱却する目的のものがある。
しかし、その後のビジョンがはっきりしない転職はリスクでしかないと言える。
多くの場合、年数に応じた給料の加算が無くなることから、仕事量の割に給料は下がってくる。
さらに、人間関係やハード面の問題も、新しい会社では解決できる保証は全くがなく、現状よりも悪い環境に追い込まれる可能性もあるのだ。
今の職場の不満が元になって仕事を変える場合、転職で後悔することが多いのはその理由は多い。
以前の職場では問題ではなかったことが問題になるパターンはよくあるようだ。
逆に、日々の仕事をきっちりと行い、業績を上げているのに給料が上がらないのでもっと良い条件のところへ転職をした人は案外成功している人が多い。
人間関係のようなその職場特有の問題がなく、入社前に数字で判断できるからだろう。
転職にはさまざまな理由があるが、マイナスの状況を解決するために仕事を変える場合は、同業種や同職種に拘らないくても良い。
今、地方自治体や民間企業では、職業体験のイベントが多く開催されている。
そこでは未経験の職種を体験することが可能だ。
新しいことを始めるきっかけなどに利用して、キャリアの計画をきっちりと立て転職のリスクを減らすことに努めたいものだ。